徳島県名西郡石井町藍畑字高畑705
(田中家住宅 主屋)
田中家は代々藍商を営み、南北50m、東西40mの広大な屋敷地に主屋をはじめ藍納屋、藍寝床、番屋などの藍製造の際に使用される建物が並ぶ。
藍商の風格ある建物で、近世の藍商の姿を知るうえで建造物と一体をなすものとして貴重であるとして指定された。
(味噌部屋、北藍寝床、南藍寝床など)
日本遺産『藍のふるさと 阿波』に構成される国指定重要文化財の藍商屋敷と、その枯山水庭園。見学は要予約。
江戸時代末期に建てられた主屋をはじめ、表門、番屋、味噌部屋、北藍寝床、南藍寝床などが国指定重要文化財になっている。
現在も個人住宅となるため事前予約が必要。田中家は江戸初期、寛永年間から続く藍商人。
この地は昔から吉野川が氾濫すると洪水が起こっていた所で、稲作が困難である一方、その土壌が藍の栽培に適していた。現在の建物は1854年(安政年間)から30年かけて建造されたもので、そんな洪水対策として阿波の青石で高い石垣を築いて建っている。さらに主屋の茅葺きは、いざという時ボートになるように設計されているとか。